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2015年8月16日 (日)

【ネタバレあり】実在の連続殺人犯を体現。/モンスター

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11年前に公開された映画「モンスター」。
公開当時から気になるも見逃し、テレビ放映でも何故か3回も
観るタイミングを見逃し続けようやく鑑賞に至る。

1989年アメリカで実際に起きた、7人の男性を殺害した
女性アイリーン・ウォーノスが題材。

彼女は2002年に死刑になり、その翌年映画化されている。
翌年に映画化なんて不謹慎な…と思われるかもしれないが、
プロジェクト自体は数年前から発起しており、
彼女の獄中からの手紙7000通の資料など、
かなり綿密なリサーチが行われた。

この映画の監督がアイリーン・ウォーノス本人と親しくなった矢先、
死刑が執行されたようだ。

何故彼女が連続殺人犯に成り果てたのかを映画では語られる。
幼少期から家庭環境は複雑で、8歳の頃父親の親友からレイプをされ続け
父親に言っても取り合わず、彼女が13歳の時に彼は自殺してしまう。

そして彼女は家から出ていかざるを得ず、生きていくために娼婦となる。

30歳を過ぎたある日、人生に疲れた彼女は自殺を考え始める。
そんな時、同性愛者が集まるバーでセルビーという女性と出会う。

2人はその場で意気投合し、恋愛関係に。
ずっと虐げられてきたアイリーンはセルビーを通し自分の存在意義や
生きる希望を彼女と過ごすことで見出す。

2人はモーテルで同棲を始めるがセルビーを養うために
娼婦から足を洗うことを決意し堅気の仕事を探すも上手くいかない。

職探しに行き詰まった彼女は、当面の生活費を稼ぐために娼婦として最後の客を相手に。
しかしその客に凄まじい性的虐待を受けてしまい死を感じた彼女はその客を殺してしまう。

ここから何かが弾け、彼女は自分の客を殺め始める。
しかし、囮捜査と思われる覆面捜査官を殺害してしまい事態は急展開を見せる。

警察に追い込まれ捕まった彼女。
だが証拠がないため恋人のセルビーを使い警察はアイリーンを自白へ追い込む。
裁判所でもセルビーは証人となり、アイリーンは獄中に。
12年後の2002年、刑は執行された。

事件当時、メディアは彼女を「モンスター」と名付け報道した。
が、この映画は前述の通り綿密な取材の上に作られた。
彼女の生い立ち、社会的環境や扱い、人間関係などを浮き彫りにし、
観た人に対して考えさせる内容になっていると思う。

私個人の意見としては、確かに幼少期の壮絶な体験や
生きるために娼婦になったと言うのは仕方のないことだと思うが、
理由はどうあれ人を7人も殺めるのは絶対に許されることではない。

この殺人犯を体当たりで演じたのは絶世の美女ながら
様々な役柄をこなし、いまや演技派女優といっても過言ではないシャーリーズ・セロン。

アイリーンを演じるにあたり、13キロの増量を行い、
撮影のたびに2時間近くのメイクに耐えた。

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この演技力と見た目の激変ぶりは彼女にオスカーをもたらした。

観る前は、ヘビーな内容なのかと思ったが、
シャーリーズの演技含め内容も見ごたえのあるものだった。

…個人的な予想だが、シャーリーズも幼少期に母子ともに
父親からかなりの暴力を受けていたという。

ある日泥酔して帰宅した父親がシャーリーズに暴力を。
それを見て娘の死を感じた母親が娘の前で父親を射殺した。

それは正当防衛としてみとめられた…というのは有名な話だが、
彼女のそんなバックグラウンドがあったからこそ、
アイリーンを理解し演じられるとキャスティングした側も
彼女自身も感じたのかもしれない。

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