2017年8月14日 (月)

騙し、騙され生きるのさ。/マジック・イン・ムーンライト

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毎年映画を作り続ける、映画量産機、
映画界の生きるレジェンド、ウディ・アレン監督作品
「マジック・イン・ムーンライト」を観た。

「ブリジット・ジョーンズの日記」でお馴染み
コリン・ファースと
「ララ・ランド」でアカデミー賞主演女優賞の
記憶も新しい、20代のエマ・ストーンが主演。

人格障害レベルで口が悪く、
人生は虚しいと何ものをも否定しまくる
超リアリストなマジシャン(コリン・ファース)と
生まれ持った霊能力で
出会った人の生い立ちなどを
一瞬にして見通す美女の霊媒師(エマ・ストーン)の話。

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根っからのリアリストと霊媒師という設定が面白い。
コリン・ファースの性格破綻的な「口撃」にめげない
エマ・ストーンのやり取りに何度も笑う。

そんな2人のやり取りも見所だけど、
1920年代が舞台ということもあって
衣装や美術も素晴らしい。
淡々と物語が進むと思いきや、
中盤で色々と事件が起きて、
この2人はどうなってしまうのか。
とハラハラもさせられる。

安定のウディ・アレン節は健在で、
安心して楽しく鑑賞できる、映画の真髄を味わえる。

Yahooの映画レビューサイトでは
評価は普通な感じだったけど、
自分はかなりいい作品だと感じた。

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2017年8月13日 (日)

またまた、マイケル・キートン。/スパイダーマン ホームカミング

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世間的にはスパイダーマン再構築映画として
期待されている作品だが、自分の中では
傑作「コップ・カー」を作ったジョン・ワッツ監督と
大好きな俳優マイケル・キートンが出演している。
という認識になってしまった。

ファンの間では賛否両論あるみたいだが、
自分が観た感想は、いい感じでスパイダーマンを
復活させたな。という印象。

アメコミ映画だから仕方がないのかもしれないが
ジョン・ワッツらしさみたいなものは
あんまり感じられない気がした。

あと、個人的にはマーベル・シネマティック・ユニバースには
組み込まずに単体作品として頑張って欲しかった。

ただ、自分は完全にサム・ライミ版の
スパイダーマン信者みたいになっているので
それと比べるとサム・ライミに一票となる。
スパイダーマンのスーツしかり。

サマームービーとして、
「キャプテンアメリカ シビルウォー」
を未鑑賞でも十分に楽しめる。

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2017年8月12日 (土)

この人のおかげで、マクドナルドが食べられる。/ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

Founder

長いスランプを抜け出し、
今最もノッてるベテラン俳優
マイケル・キートン主演最新作
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を観た。

外食産業で、世界的規模と知名度を持つ
マクドナルドハンバーガー。
日本人でも名前を知らない人や
食べたことがない人はいないだろう。

そんなモンスター企業、
マクドナルドの誕生秘話を描いた
実話ベースの傑作。

1950年。
キートン演じる、冴えない営業マンレイ・クロッグは
商売に行き詰まり途方に暮れていた。
そんな彼がある日、当時

「待って当たり前」

のハンバーガーショップで
画期的な料理法でわずか30秒で商品を
客に提供するマクドナルドに出会い、
衝撃を受ける。

「これは絶対に商売になる」

と惚れ込んだレイは
マクドナルド兄弟にフランチャイズ化を提案。
運命の歯車が動き出した…的な内容。

この映画のみどころは、
マクドナルドがいかに凄かったか。ということと、
キートン演じるレイの鬼畜っぷり。

いろんな役をこなすキートンは、
鬼畜もしっかり演じられる。
最初はマクドナルドの素晴らしさに
目を輝かせる彼だったが、
フランチャイズ化を進めるにあたり、
本性を現していく。

他人のレビューを見ると
レイを目の敵にしている意見が多数あるが、
それはそう見えるようにキートンが演じている。

人としてはどうかと思うが、
優れた(?)ビジネス手腕にも魅かれる。

歴史の勉強にもなるし、
映画としてもエンタメしている傑作だった。
是非に。

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2017年8月 8日 (火)

性犯罪冤罪は、社会的死を意味する。/偽りなき者

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これは傑作。
デンマークの至宝、イケメン俳優
マッツ・ミケルセン主演映画。

小さな村の幼稚園教師が、
性的虐待容疑をかけられ、
社会的に抹殺されていく様子を、
重厚かつ生々しく描く
見応えありすぎなヒューマンドラマ。

日本でも電車で痴漢の冤罪の話を聞くが、
これはそれのもっと大きなコミュニティの中での
出来事なのが怖い。

人間は一度「クロ」と思い込むともう止められない。
それが集団になると、ある意味死より恐ろしい出来事が
本人を襲う。

映画のラストも、冤罪に対する
厳しい現実を突きつけんばかりの演出で
マッツ・ミケルセンが表情だけでそれを
見事の表現している。

男として観ている自分も恐ろしくなったが
映画としては、見応えがあった。傑作。

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2017年8月 7日 (月)

終始静寂。の中に恐怖。/ウィッチ

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毎月1日は映画が男女差別なく安価で観られるので
なんか観ようと思って、何故かこの作品を見るに至った。
魔女を題材にした、ゴシックホラー「ウィッチ」。

時代は18〜19世紀のアメリカ。
宗教観の違いから、村を出て行き、
人里離れた場所に暮らすことになった
家族に降りかかる災いの話。

順風満帆に暮らしていた家族に異変が。
生まれたばかりの子供が神隠しのごとく突然失踪。
その後、次々に家族に不幸な出来事が。

そして、ある理由で家族の疑心は長女を演じる
アニヤ・テイラー=ジョイに向けられ…。
というのが大筋。

この映画、視覚で怖がらせるという要素はほぼない。
ロケーションや映像演出がとても良くて、むしろ美しい。
どちらかというと、少数の役者による演技と音楽で恐怖を感じる。

人間のもろさと、集団ヒステリーの恐怖。
それが村などのコミュニティではなく、
いち家族の中で繰り広げられるもの怖い。

それを魔女が仕組んだからなのか、
勝手に自滅したのかはぼかした感じだが、
派手なホラー演出を期待した人は

「金返せ!!!」

と憤慨しそうな内容だったが、
全編通して思い返すと、作家性も高く
好きな作品となった。

主演のアニヤは「スプリット」に続き
(出演はウィッチ→スプリットだが)
ミステリアスな雰囲気ムンムンな感じだった。

ホラーが続いているので、
いろんな作品に出て行ってもらいたい。

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2017年8月 6日 (日)

鈴木雅之との共演は素晴らしかったですね。

8/5放送の「ミュージック・フェア」を観た。
鈴木雅之と徳永英明の共演。

またか。と思ったけど20年ぶりと聞いてびっくり。
観ていて思ったけど、この2人の相性はいいように感じる。

徳永が出演しないと基本ミュージックフェアは観ないので、
そういう演出が他でも行われているのかわからないが
素晴らしい内容だった。

まずは曲目。
「レイニーブルー」「壊れかけのRadio」「輝きながら…」
あたりを鈴木と歌い、「バトン」を歌って終わるだろう。
くらいに思っていたら、なんとアルバムの中の曲を歌うという。

しかも、自分が1番好きだと感じている
「空はみんなのもの」。

鈴木との共演は20年前にも一緒に歌った「Love Is All」。
違う曲でもいい気がしたが、演出を見てびっくり。
前回2人が共演した映像と今回の映像を
うまい具合にミックスするという、
あんまり歌番組では見かけない構成で、
これは、粋な計らいだと感じずにはいられなかった。

徳永と鈴木とのデビュー前の話も
自分は初耳だったので、斬新だったし
しょうもないトークを繰り広げられるより
いつも以上に聞き耳立てているのだった。

セットリストもとより、
妙に特別感のあるミュージックフェアなのだった。

いい音楽番組が次々に無くなっていく中、
この番組だけは純粋に「曲」を届けてくれる
良質な内容だと思っているので、ずっと続いて欲しい。

徳永の時にしか観ないけども。

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2017年8月 4日 (金)

名作だと思った。/インサイド・ヘッド

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12歳の女の子が、大好きな土地を離れ
見知らぬ都会に引っ越してくる…という
一見すると平凡な話がベース。

が、この映画のすごいところは、
その女の子の思考(感情)を擬人化し、
1本の映画として構築しているところ。

人間の基本的な感情である「喜び」「悲しみ」「怒り」など
5つの感情たちが核となる存在で、
その人の性格によって感情たちの見た目もそれぞれ。

父の感情たちは口ひげを蓄えてたり、
ロック好きな人はそれっぽい格好をしていたり。

いろんな感情や経験を積み重ねることで
それらがボールのようなものに詰め込まれて
貯蔵庫に蓄えられていき、「友情の島」「趣味の島」という
ものが脳内に築き上げられていく。

要は人格形成のプロセスを
見事にシステム・ビジュアル化してる。
ネタバレになるので多くは言えないけど、
女の子の体験や思考が感情たちの冒険にも
影響を及ぼしている。

このアイデアと脚本の完成度、
女の子の出来事と、感情たちの脳内でのアドベンチャーを
うまい具合に魅せていく様はスンバラシイ。

これ、名作じゃないですか。
と思った限り。
子供よりむしろ大人向けな映画だった。

おすすめ!!!

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2017年8月 3日 (木)

地味に楽しめた。/アクトレス 女たちの舞台

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ジュリエット・ビノシュ演じる
自己中な女優の話。

自分の出世作のリメイク作品への
出演を依頼された女優。
が、その依頼はかつて自分が演じた
役ではなく年配の女性の方だった。

かつての役はスキャンダルが絶えない
クロエ・グレース・モレッツ演じる
新進女優が演じることに。

リメイク作品は
女性の上司と部下の話で、
部下が上司に振り回されるという内容。

ジュリエット・ビノシュがかつて
上司を振り回していたのと同じように、
実生活でもクリステン・スチュワート演じる
マネージャーを振り回している。

自分はそのクリステンが印象に残った。
相変わらずイケメンな彼女。
「パニック・ルーム」ではジョディ・フォスターに
守られていたが、今なら守ってそう。

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2017年8月 2日 (水)

怖い怖い怖い。/イットフォローズ

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初心者向けのライトなホラー映画ってあるけど
とにかく怖がりな自分は、これも怖かった。

タイトル通り「それがついてくる」が作品テーマ。
「それ」に取り憑かれた者は、死ぬまで追いかけ回される。
「それ」は決して走ったりせず、静かに歩いてついてくる。
だが、どこに行こうと、いつか必ず現れる。

「それ」は、あるコトをすると第三者に憑依させるコトができる。
(そのコトがいかにも青春ホラーって感じだが)

この手の映画によくありがちな、
露出度高めなティーンエイジャーを軸に
突っ込みどころも多々ある映画だったけど

静かに歩いて憑依したものを殺すまで
決して離れるコトはない

という設定が地味に怖かった。
続編作ってもらったら、
レンタルになると思うけど観てみたい。


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2017年8月 1日 (火)

シャーロット・ランブリングの顔芸。/さざなみ

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結婚45周年を迎える老夫婦。
夫の元に1通の手紙が届く。

それは、氷山で行方不明になっていた
夫の婚前の恋人の遺体が50年の時を経て見つかった。
という知らせだった。

それを知った嫁の心境と
老夫婦の関係の微妙な変化を
2人の俳優が熱演。

嫁役のシャーロット・ランブリングの
表情の変化が素晴らしい。

ラストのワンカットは
嫁の複雑な思いと、
これからどうしていくんだろう?
という彼女の行動を予期させる。

彼女の顔芸が素晴らしい作品だった。


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«自分を許す。ってことは負けてもいいんだ。ってことに似てませんかね。